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条件

  • 純正1.6から
  • リカバリはClockworkMod-2.5.0.7 (RA-Sapphireでもできると思う)

ダウンロード

手順

メインメモリ容量の確認

  1. ターミナルから次を実行
     cat /proc/meminfo
  2. 出力の最初に
     MemTotal:     xxxxxx kB
    と表示されるのがメインメモリ容量。

SPLを2005にする

こうしないとradioとSPLが書き換え可能にならない。純正のSPLやflash_imageコマンドでは書換不能だった。

  1. SPL2005のzipをそのままSDカードへコピー
  2. reboot recovery
  3. リカバリからinstall zip from sdcard
  4. choose zip from sdcard
  5. 先ほどコピーしたSPLのzipを選択。
  6. Yes ... を選択。
  7. 表示を見てインストールが正しくできたことを確認。
  8. backキーで戻って
  9. reboot system now
  10. リブートの途中では箱から外への矢印とドロイド君とプログレスバーが表示される。
  11. Androidが普通に起動する。

radioを2708に、hbootを0013dにする

  1. dream_2708kit.zipを展開しておく。
  2. HT-03Aをfastbootモードで起動。
  3. 表示されているHBOOTのバージョンが1.33.2005であることを確認。
  4. デバイスでfastbootが有効になっていることを確認
     fastboot devices
  5. dream_2708kit.zipを展開したフォルダに移動。
  6. radioの書き込み(必ずhbootより先におこなうこと)
     fastboot flash radio radio-2.22.27.08.img
  7. 数十秒かかる。画面右上にプログレスバーが出る。ターミナルにfinishedの表示を確認。
  8. hbootの書き込み(必ずradioより後におこなうこと)
     fastboot flash hboot hboot-1.33.0013d.img
  9. これはすぐ終わる。ターミナルでfinishedの表示を確認。
  10. ブートローダのリブート
     fastboot reboot-bootloader
  11. RADIOのバージョンが.27.08であることを確認。
  12. HBOOTのバージョンが.0013dであることを確認。 この状態でリブートするとドコモのロゴが繰り返し表示される状態になり、起動しない (純正1.6の場合)。

さらに

 fastboot erase system -w
 fastboot erase boot

をした後にリカバリからリストアをしても症状は同じ。

SpoofSPLを導入する

純正1.6も増量未対応ROMには違いないので、SpoofSPLを導入してみる。

  1. SpoofSPLのzipをそのままSDカードへコピー。
  2. リカバリからzipを選んでインストール

メモリ増量対応カーネルの導入

  1. ezBiffのzipをそのままSDカードへコピー。
  2. リカバリからzipを選んでインストール
  3. リカバリからreboot system now

メインメモリ容量の確認

 cat /proc/meminfo

で確認。私の場合は

 MemTotal:         112740 kB

であった。

疑問

上記手順の実行後にリカバリをRA-sapphireにしたりClockworkにしたりということを してみたのだが、Androidは問題なく起動する。SpoofSPLはリカバリの上書きでは 解除されないのか?

調べてわかったこと、及び推論(あて推量ともいう)

SPL2005の必要性について

(SPL2005というのは私が勝手に付けた呼び名)

  • HT-03A純正のSPLでは、fastbootモードで
     fastboot flash radio ...
     fastboot flash hboot ...
     fastboot erase ... -w
    が効かないので、増量用のradioとSPLを書きこむには、 まずこれらの機能を備えたSPL2005の導入が必要。
  • flash_imageコマンドで
     flash_image radio ...
    のようにしても書き込みはできなかったので、radio(とたぶんSPLも)の書き込みは fastbootコマンドを使うしかないと思う。
  • 増量用のradioとSPLは.imgファイル形式でしか提供されておらず、 update.zip形式はない。このため、リカバリから増量用のradioとSPLを書きこむことは できず、SPL2005を入れてfastbootコマンドを使うしかない。

radio-2.22.27.08について

より新しいradio-2.22.28.25というのもある。

SpoofSPLについて

zipのなかのシェルスクリプトを見てみると、概ね次のようなことをしている。

  1. recoveryパーティションをdump_imageで取り出し、それをunpackbootimgで展開し、
  2. awkを用いて-cmdlineファイルの内容に置換を加えたうえで取り出し、
  3. 取り出した文字列を使って、展開したイメージに対してmkbootimgを実行して、
  4. できたイメージをflash_imageでrecoveryパーティションに書き込む。 このことからすると、リカバリを上書きすればSpoofSPLは無効になりそうだが、 下記のように、リカバリを上書きしても、 増量対応カーネルを当てたHT-03AのAndroid 1.6 Stock ROMは起動する。

合理的な結論は、「増量用radio&SPLのもとでも、 HT-03AのAndroid 1.6 Stock ROMの起動にSpoofSPLは必要ない」ということかもしれない。

(2011-07-10)