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OdinとHeimdall

北欧神話の神々の話ではありません(w)。

Samsung製のスマートフォンやタブレット(以下デバイスと総称する)のROM焼きのツールとして重宝されている両ツールについて使い方などを自分用にメモしておきます。

Odin3

OdinはリークしたSamsungのファームウェア導入ツールで、Windows上でのみ動きます。2012年6月時点で最新バージョンは Odin3 1.85です。

Heimdall

Heimdall(ゲルマン語系なのでハイムダールと読みます)はフリーでオープンソースのROM焼きツールで、Windows・OS X・Linuxと幅広いプラットフォーム上で動きます。2012年6月時点での最新バージョンは1.3.2です。コマンドラインツールですが、heimdall-frontendというGUIツールもついてきます。1.3.2と1.1.1の間ではGUIツールのインターフェイスが変わっています。1.1.1はOdin風に個々のイメージファイルを指定する形でしたが、1.3.2では専用の形式を持ったファームウェアファイルを指定するように変わっています。1.3.2のファームウェアファイルの形式についてはまだよくわかりませんので、ここでは1.1.1について書き残します。また、LinuxとOS X版については私は使ったことがないので触れません。

デバイスドライバ

どちらのツールもファームウェアの焼きこみにはダウンロードモードを使います。ダウンロードモードはSamsungのデバイスなら(たぶん)必ず備わっていて、所定の方法(機種ごとに違う。ググってね!)で起動することができます。

Odin3

Odin3はSamsungのドライバを使います。Samsung Kiesをインストールして、ダウンロードモードにしたデバイスを繋げば認識されます。ダウンロードモードのデバイスをつないだ状態でWindowsのデバイスマネージャでSAMSUNG USB Composite Deviceのプロパティのドライバタブを見れば、Samsung製のドライバになっているのが分かるはずです。

Heimdall

Heimdallは独自のドライバを用います。Heimdall(1.1.1でも1.3.2でも同じ)のzipアーカイブを展開してできたDrivers/zadig.exeというファイルを実行してドライバをインストールします(Windowsの場合)。Zadig.exeはインタラクティブなGUIツールです。ドライバのインスコ手順は次のとおり。

  1. Zadig.exeを起動。
  2. メニューから Options > List All Devices 。
  3. 空だった中央のプルダウンメニューにデバイスがいくつか表示されるのでそこからGadget Serial Controlを選ぶ。

ドライバの互換性

Samsung純正のドライバとzadigがインストールするドライバには互換性がなく、zadigのドライバだとOdinはダウンロードモードの端末を認識しないし、SamsungのドライバだとHeimdallは動作しない。OdinとHeimdallを交互に行き来するときにはいちいちドライバを入れ替えないといけない。めんどうくさいが仕方がないようだ。

ダウンロードモードループ(半文鎮)からの脱出法

通常、ダウンロードモードで端末のpowerキーを長押しすると端末の電源を落とすことができるが、Odinが異常終了した時には、powerキー長押しでは電源が落ちず、 datatrans.png のような画面のループになることがある。 この画面からは次の手順で脱出できる。

  1. zadigでドライバをインストールする。
  2. Heimdall 1.3.2を起動する。
  3. Utilitiesタブに移動する。
  4. Detectボタンを押す(これは不要かも)。
  5. Printボタン(Print PIT)を押す。
  6. するとPITの内容が表示され、リブートがかかる。 これでダウンロードモードループから脱出できる(可能性がある)であろう。

(2012-06-26)

Tag: Galaxy Tab SC-01C Docomo Samsung Odin Heimdall zadig ダウンロードモード