BIOSバックアップバッテリを交換するため、Lenovo IdeaPad U150 (6909HFJ)を分解してみたのでレポートする。
準備するもの
必須
- プラスドライバー #1
- ピンセット(なければ軽いラジオペンチでも)
- ケースオープナー(こういうやつ)
- 外したネジを入れる箱(いくつかに仕切られているものが使い良い)
あると良い
- ブロワー(写真用)
- 小さいマイナスドライバー(ケースオープナーではちょっと間尺に合わないところ用)
分解手順
写真はないので悪しからず。
- 本体を裏返して、バッテリ、HDD・メモリポートのドア、HDD、メモリ、
miniPCIポートのドアを外す。
- 本体裏面から見える黒ネジ10個を全部外す。
- バッテリスロットの、つば広ネジ(頭の直径1cmほどのネジ)を3個外す。
- HDDの下のつば広ネジを1個外す。
- 本体を表に返して、キーボード後方(奥側)の黒いパネルを起こす。
黒パネルの手前に突き出た部分(ベージュのパネルにつづくところ。
U字の頭に相当する部分)のところ2箇所がツメになっているので、
ベージュパネルと本体裏面の黒パネルの間の隙間から
マイナスドライバー様のヘラを差し込んで奥から手前へ向かって
ツメを押すとパネルが外れる。
- 上記の黒いパネルはZIFケーブルで本体とつながっているので
ZIFケーブルコネクタの黒い押さえを起こすようにしてZIFケーブルを外す。
- 黒パネルの下から現れたネジ2個(ネジ穴のそばにM2×4と書かれている)を外す。
- キーボードを手前に起こすようにして外す。
- キーボードもZIFコネクタで本体とつながっているので、
上記と同様にしてZIFケーブルを外す。
- キーボードの下から現れたネジ2個(ネジ穴のそばにM2×4と書かれている)を外す。
- 黒いパネルに接続されていたZIFケーブルのもう一方の端(ボード中央)を外す。
- タッチパネル左側から顔を出して奥へ延びる狭いZIFケーブルを外す。
- 右奥の窓に見えているコネクタ(黒パネル下のマイクにつながっている)を外す。
- LCDの左ヒンジから延びている黒いケーブル束が差し込まれているコネクタを外す。
- まずコネクタを覆う透明なフィルムの手前側を剥がしてから、
- コネクタのケーブル側左右の出っ張りを後方(奥側)へ左右交互に押してやると
外れる。
- 黒ケーブル束の下から現れた黒ネジ1個(ネジ穴のそばにM2×3と書かれている)を外す。
- これでベージュ色の表面パネル全体が外れる。するとLCD側が重くなって後方に倒れるので注意。LCDを立てるようにすると倒れにくい。
- HDDベイの右側4分の1ほどのスペースが、メインボードである。次はこれを外す。
- HDDベイ手前の、右にFB、左にMBと書かれたケーブル束の、MB側のコネクタを外す。
- 本体を裏返して、いま外したコネクタの裏側にある別の小型コネクタを外す。
- miniPCIスロットに挿さっている2×3cmほどのカード(WiFiカード)を
(ネジを2つ外して)外す。ネジが硬いのでネジ山を潰さぬよう注意。
- 本体を表に返して、左奥にあるファンの左奥のネジを外す。
- メインボード右側の3つの黒いネジを外す。
最も手前のネジ("MB"コネクタ左のネジ)は硬いので注意。
結局メインボード裏側にはBIOSバックアップバッテリは見当たらなかった。
メインボード表面のSDカードスロット左側にある、
「ビニールに覆われたなかから赤と黒のケーブルが出ている物体」がそれらしい。
(2013-02-23)
ebayでイギリスの出品者からIdeaPad U350用のBIOSバックアップバッテリを
(U150にも適合することを祈りながら)購入。
組立手順
組立手順は分解手順の逆。だがいちおう書いておく。
- メインボードを定位置に戻して、メインボード右側の3つの黒いネジを留める。
- 左奥ファンの左奥のネジを留める。
- 本体を裏返してminiPCIスロットのカードを2つのネジで留める。
- miniPCIスロットのドアはこの時点でネジ留めしてしまう。
- 2枚のSO-DIMMメモリカードも外しておく必要はないので取り付けてよい。
- "MB"コネクタ裏に位置する小型コネクタを挿す。
- 本体を表に返して"MB"コネクタを挿す。
- これでメインボードが元に戻った。
- メインボード左手前のBIOSバックアップバッテリを、購入したものと交換する。
コネクタは適合するし、見た目も色もそっくりなので期待感ふくらむ。
- ベージュ色の表面パネルを定位置に戻す。
左のヒンジから延びている黒いケーブル束は表面パネルの上に置くことを忘れずに。
- M2×3のネジ1個(中央左)を留める。
- LCDの左ヒンジから延びる黒ケーブル束の先のオスコネクタを
M2×3ネジ手前のメスコネクタに挿す。
指で押し込むだけではケーブル自体の弾性のせいでメスコネクタの奥まで入らないので、
ケースオープナーなどをコネクタ奥側から
ベージュパネルと黒ケーブル束の間に差しこんで、
手前側に向かって押すようにすると何とかコネクタが奥まで挿さる。
- 右奥の窓の中のメスコネクタに、
奥側(マイク)から延びている黒ケーブル束先端のオスコネクタを挿す。
- タッチパネル左側から顔を出しているZIFケーブルを、
(先ほど左ヒンジからの黒ケーブル束を挿したコネクタの左にある)ZIFコネクタに挿す。
- パネル中央を奥から中央に延びるZIFケーブルを手前のコネクタに挿す。
- M2×4の黒ネジ4箇所を留める。
- LCDの左のヒンジから延びている黒ケーブル束をケーブル用の溝に落とし込む。
- キーボードを定位置に一旦置き、
キーボード手前側の端を軸にしてキーボードを手前に裏返す
(キーボードスロット手前に裏返ったキーボードが置かれる)。
- キーボードから出ている幅広のZIFケーブルを、
メインボード中央やや左のZIFコネクタに挿す。
- キーボードを定位置に置く(手前の出っ張りをパネルに挿した後、
全体を奥側へ倒す)。
- キーボード奥の黒パネルへZIFケーブルを挿す。
それには、黒パネルをまず定位置に置き、
手前に裏返してキーボード奥側の端(数字キーなどの上)に置く。
ZIFケーブル端も手前に裏返すと、SWと書かれたプラスチックの取っ手があるので、
利き手でそれを持ち、他方の手で黒パネルを支えて、
黒パネル中央のZIFコネクタに挿入し(手応えがある)、
ZIFコネクタの黒いゲートを下ろす。
- 黒パネルを表に返して、定位置にパッチンと嵌める。
- 注意深くLCDを下ろし、本体を裏返す。
- バッテリスロットのつば広ネジを3個留める。
- HDDスロットのつば広ネジ1個も留める。
- 本体裏面のネジ10個を留める。
- HDDをスロットに挿して、HDD留めネジ1個を留める。
- HDD・メモリスロットのドアをネジ止めする。
(2013-03-05)
Tag: Lenovo IdeaPad U150 6909HFJ 分解